2026年SFC修行を目指す私の原点 ー伊丹空港の近くで育った私の”旅・人生・空”への想い

2026年にANAの上級会員になるための
SFC修行を予定している
個人事業主の私が、
飛行機にロマンを感じる理由と、
ひょんなことで蘇った
”旅・人生・空”への想いをお届けします。
2026年SFC修行を目指す私の原点 ー伊丹空港の近くで育った私の”旅・人生・空”への想い
伊丹空港のそばで育ったこども時代

私にとっては、飛行機というものが
昔からとても“身近な存在”でした。
私が生まれ育ったのは、
伊丹空港のすぐ近く。
徒歩で行けるほど近い場所。
多くの人にとって、
飛行機は「特別なときだけ乗るもの」
かもしれないけれど、
私にとっては“いつもそこにある日常”でした。

小さい頃、家族に連れられて
よく「千里川の土手」に
自転車で出かけました。
そこは飛行機好きの間では
有名なスポットで、
頭のすぐ上を飛行機が着陸してくる、
迫力満点の場所です。

飛行機が滑走路に向かって
真っ直ぐ降りてくるとき、
機体の“お腹”に手が届きそうなくらい
近くに飛行機が見えるのです。
特にジャンボジェットが通る時には、
プロペラ機とは全く違う迫力!
たくさんの人が、
夢中で空を見上げて、通るたびに
歓声がわいていました。

その大きな音から
飛行機のパワーを感じ、
空を飛ぶというなんとも
ロマンがある乗り物が
「かっこいい」と思ったのが、
飛行機への憧れの始まりだった
のかもしれません。

私が中学生になった頃から、
母が伊丹空港で飛行機の清掃の仕事を
するようになりました。
毎日のように飛行機の話を聞いて、
どんな機体(ボーイング777、
トリプルセブンとか)を今日は掃除したか。
そんな会話が家の中に自然にあったんです。
その影響もあってか、
大学に合格したあと、
「アルバイトしよう!」と思い、
伊丹空港のレストランに応募しました。

そのレストランは滑走路側が
ガラス張りになっていて、
働きながらでも飛行機が見える
特等席のような場所でした。
飛行機を眺めながら
お客様にお料理をつくったり、運んだり、
忙しい中にも心がふっと
浮く瞬間があったんです。
大学卒業までの間、
そのレストランでずっと
働かせていただきました。
アルバイトとはいえ、
私にとっては“飛行機のそばで
過ごした貴重な時間”でした。
ANA地上係員としてのリアルな現場体験

中国留学から帰ってきてから、
就職するまで、
伊丹空港でANAの地上係員
(グランドスタッフ)
を1年ほど派遣でやっていました。
担当していたのは、
到着便の受け入れ業務。
飛行機が到着する前に、
まずは専用の端末を使って、
その便に乗っている
お客様の情報を事前に確認していきます。
たとえば、
・車椅子をご利用の方
・特別なサポートが必要な方
・お一人での移動が難しい方
その情報をもとに必要な準備
(車椅子の手配など)をします。

飛行機がスポットに入って
橋を繋いでドアが開いたら、
チーフパーサーとブリーフィングという
打ち合わせを行うのですが、
どの順番で、どのようにお客様を
ご案内するかをすり合わせ、
それが終わると降機が開始します。
飛行機のドアが開いてから
降りるまで少し時間がかかるのは、
このブリーフィングをしているからなのです。
そして、やっかいなのが
飛行機って時間通りに
到着するとは限らないんですよね。

伊丹に降りる飛行機は、
大阪城を越えたあたりから
約15分で到着するのですが、
思っていたより早く着くと…もう大変!
空港内をヒールのある靴で全力ダッシュ。
(当時はヒールが3-5cm程度が規定)
到着口に間に合わないわけには
いかないので、真夏は汗だく。
1ヶ月で5kg痩せたくらい、
体力勝負の毎日でした。
あの仕事は若くないと辛い!

それでも、あのドアが開く瞬間、
緊張の一瞬ですが、
お客様をお迎えするという仕事は、
毎回ちょっと胸が熱くなるんです。
「今回も、無事にお客様が帰ってこられた」
それだけで、温かい気持ちになります。
到着便の受け業務の空き時間には、
ANAラウンジの係員や出発ロビーでの
チェックイン機の操作サポートもしていました。

ラウンジでは、座席を整えたり、
ナッツやドリンクを補充したり。
静かな空間で旅の準備を
する人たちを見ながら、
「ああ、飛行機って
“日常の延長”じゃなくて“
ちょっと特別なもの”なんだな」
と感じていました。
新幹線と飛行機へのイメージの違い

その後、会社員になり、
新幹線を使って出張に行く機会が増えました。
もちろん新幹線は便利。
ギリギリに駅についても滑り込める。
手荷物検査もいらない。
でも、どこか
「ワクワクはしない」感が否めない。

移動手段としての合理性は抜群だけど、
心が動くような“余白”は
あまり感じられませんでした。
それに比べて飛行機は、
空港に行くところから
もう“旅”が始まっているのです。
(私の空港・飛行機愛が強すぎるのかも笑)
私は空港に早めに着いて、
飛行機を眺めながら
想いにふけるのが好きです。

搭乗までの時間は、
非日常の入り口として
とても大切な“儀式”のように感じます。
空港には、たくさんの物語が
交差しているとも感じます。
仕事で移動する人、
旅行に出かける人、
久しぶりに誰かに会いに行く人。
それぞれの期待と緊張が
入り混じったあの空間が、
なんともたまらないのです。

“空港には暗い顔をした人が
ほとんどいない”って思うんです。
(これも偏見かも)
みんな、少し浮かれていて、
ちょっと非日常で、
少しだけ優しくなっている気がします。
飛行機はただの移動手段じゃない

飛行機に乗る時間、それは私にとって
「移動」以上の意味を持っている
と感じています。
日常から少し離れて、
空の上で過ごす時間。
ただ雲を眺めながら、
自分のこれからのことを考えたり、
仕事のアイデアがふと浮かんできたりする
あの瞬間が、とても好きなんです。
そして、空港・飛行機という空間には
「始まりの予感」が満ちている気がします。
国内線でも、国際線でも、
搭乗口でアナウンスが流れる前の
あのチャイム音。
私にとっての萌え音は、
8秒あたりの関空のチャイム。
1分20秒あたりの伊丹空港のチャイム。
そして、機内で流れる、
葉加瀬太郎さんの「Another Sky」。
あの音楽が流れると、
もう条件反射のように心が動いて、
「旅が始まるんだ」と実感するんです。
特に、中国へ留学する時は、
誰も知らない土地に、
一人で向かうという
ワクワクと不安が入り混ざった
状態で飛行機に搭乗。
この音楽を聴くと
その時の気持ちが今でも
蘇って涙がポロッと流れます。
今も聴きながら、感極まっています笑
飛行機に乗るという行為は、
移動するという点では
電車や新幹線と同じかもしれません。

でも、飛行機には“非日常”が詰まっています。
ワクワク、ドキドキ、未知の場所への入り口。
それは、ただの移動手段では味わえない、
「心の準備」が始まる時間なんですよね。
旅に出ると、知らない空気に触れ、
その土地の美味しいものを食べ
思わぬ気づきを得ることもあります。

空港の近くで育ち、
飛行機に憧れ、
飛行機に近い場所で
働いていたあの頃の自分が、
「今の私」につながっている。
そして、改めてこの飛行機や空港が、
私にとってこんなに心をグッと
動かしてくれる場所だったんだ
と思い出させてもらえた
2025年4月の東京出張の飲み会。
そして、ある友人からの
「三村さんは写真よりも文章やで!」
という一言で、
私のこれからのやりたいことと
方向性がガチっと定まりました。
この2年間、私は本当に仕事だけに
没頭してきました。

確かに目標は達成できたし、
成長はできたと思うけれど、
心のどこかがポッカリと穴が空いている
ような感じがしたんです。
だからこれからは、
自分の「好き」という気持ちや、
「ワクワクする」という感覚を
もっと大切にしていきたいと思いました。
私の仕事の多くはオンラインで
完結することができるので
パソコンとWi-Fiさえあれば
どこでも働ける環境にあります。

だからこそ、これからは
「旅をしながら仕事をする」
ライフスタイルを、
少しずつ実現していこうと決めました。
その第一歩として、2026年に
「SFC修行」というものを
することを目標に、
今準備を進めているところです。
「SFC修行」の“SFC”とは、
ANAの上級会員向けに発行される
特別なクレジットカード
『スーパーフライヤーズカード
(Super Flyers Card)』の頭文字。
このカードを持つと、
ラウンジの利用や優先搭乗、
手荷物の扱いが丁寧になるなど
旅がグッと快適になる特典が
たくさんあるんです。
ただし、手に入れるには
「1年間で5万プレミアムポイント以上を
ANAや提携便で搭乗して稼ぐ」ことが条件。
その過程があまりにもストイックで…
“修行”と呼ばれている、というわけなんです(笑)
このSFC修行については、
また別のブログで詳しく書こうと思っています。

今回は、「どうして私はこんなにも空港や
飛行機に惹かれるのか?」という
原点の気持ちを綴らせていただきました。
最後まで読んでくださり、
ありがとうございました。
また次回のブログでお会いしましょう。
