自分の“好き”の解像度を上げる 「これでいい」から「これがいい」へ

日常の小さな我慢に気づいたとき、
本当の「好き」が見えてきた。
「これでいい」から「これがいい」へ。
自分を喜ばせる選択を重ねて、
もっと私らしい毎日を育てていく
──そんな気づきの旅の記録です。

目次

自分の“好き”の解像度を上げる 「これでいい」から「これがいい」へ

この記事がおすすめの方

  • 頑張っているのに、なんとなく満たされない

  • 自分が何が好きかわからなくなってきた

  • 毎日が「こなすだけ」になっている

  • 本当はもっと自由に選びたいと思っている

  • 自分をもっと喜ばせたいと感じている

無意識の「我慢」が日常になっていた

先日、長野へ撮影に行った時のこと。
池田町という場所で、
「リトリート体験」を提供されている
曜子さんと旦那さんのこーさんの新しい拠点へ。
(こーさんはカンボジアのご出身)

翌朝からの撮影に備えて、
前入りした私は、おふたりと
飲みながら夜ご飯をいただくことに。

「このワイン、美味しいんです♪」
と紹介してくれたのは、
2年寝かせた長野の「ファンキーシャトー」
というワイン。
(白ワインをいただきました)

エスニックな香り豊かな料理と一緒に、
食事とおしゃべりを楽しみました。

そんな中、ふと出た話題が、
「自分に小さな我慢をさせるクセ」

そこで、曜子さんが、
「わかる〜!」
と言ってこう続けました。

「本当はマグロ食べたいのに、
ちょっと高いなって思って、
カツオを選んじゃうことある。」


日常の中で無意識に、
本当は「こうしたい」
って思ってる気持ちより、
損得を優先して
「まあ、これでいっか」
って済ませてしまう。

気づかないふりをして、
騙し騙しやってきた。

そんな小さな我慢を、
私たちはたくさん積み重ねてきたよねって。

そして、そこからふと気づいたんです。
「自分の“好き”の解像度を上げること」って、
これからの私たちにとって
すごく大事なことなんじゃないかって。

今日は、そんな気づきについて、
ゆっくり書いてみようと思います。

言ってビックリされたこと

言うとびっくりされることが多いんですけど、
実は私、「こういう仕事をしたいんです!」
っていうものが、ないんですよね。

今やっているLPクリエイターの仕事は、
すごく楽しいし、自分の得意を活かせる
から好きなんですが、

「これを一生やっていきます!」
というほど強い想いではないんです。

誰かの役に立つ仕事
やっていきたいけれど、
何がなんでもLP制作
というわけではないのです。

むしろ、できれば働きたくない(笑)。

好きなことだけして、
細々と生きていけたら最高だなぁって思う。

でもね、こういうことを口に出すと、
「実は、私もそうなんです!」
って共感されることも多いのです。

でも、「そんなこと言っちゃダメ!」
と心の中でそう思っているから、
言わないだけなんだなと気づきました。

曜子さんも、
「実は、私もそんな働きたくない笑
でも、今はやりたいことがあるし、
子どももまだ小さいから働くけど。」

と本音がぽろっ。

リトリートでもワインや
日本酒飲めたら嬉しい!

そういえば、私は映画が大好きだった!
と一気に自分の好きを思い出したように
溢れ出てきました。

じゃあ、私は何を目指してるの?

じゃあ、私が何がしたいのか?って。
少し前にコンサルの先生とのセッションで、

かよさんは、どういうふうになりたいの?

絶対この仕事がしたい
というのはないけれど、
ライフスタイルが

日本と海外を行き来しながら
っていうのに今は惹かれます。

じゃあ、そのライフスタイルが叶うように
仕事を組んでいったらいいんじゃない?
行き来しながらもできる仕事で、
旅するためのお金もプラスで必要だよね?

これまでの私だったら、
「お金が貯まったら…」って、
まず“貯めてから”叶えようとしていたと思う。

でも、先に自分にOKを出して、
「それを叶える前提」で動き出してもいいんだ、
そう思ったら、ワクワクが止まらなくなりました。

具体的には、
来年、ANAの上級会員を目指しています。
そのためには、最低50万円は必要。
宿泊費も含めたら+50万~70万。
つまり、120万円を
今年の収入に上乗せするイメージ。

・じゃあ、そのために何をしていこうか?

・どんなふうに仕事を組み立てていこうか?

考えるだけで、エネルギーが湧いてくる。

私は、家にいるよりも
外に出て動いていたいタイプ。

目の前に“ニンジン”を
ぶら下げられたみたいに(笑)
グイっと力が出るんです。
単純だけど、それが私らしさでもあります。

いいじゃないですか。
自分がご機嫌でいることが、
うまくいく一番の秘訣。
私は、そう信じているのです。


自然の中で見つけた「好き」の輪郭

自然って、ただ“癒される”だけじゃなくて、
自分の心をチューニングし直して
くれる場所
なんだなって感じました。

いつもなら全然起きられない朝。
大体8時くらいなのに、
この日ばかりは日の出の前に、
鳥の声で起床。なんと5時前です!
(どうしてこういう時には
起きられるのかが不思議)

鳥のさえずりと澄んだ空気。
目の前に広がる雄大な北アルプス。

明け方は雲がかかってた山が、
昼前にはふわっと晴れてきた瞬間の絶景を見て、
「あ、今ここにいられてよかったな」って、
心から思いました。

たんぽぽもすごく咲いててね。
ふわふわの綿毛を見つけて、
なんかもう、愛おしくなってしまって。

大阪にいると、まずたんぽぽに目がいかない。
こういう感覚って、
都会ではなかなか湧いてこないんですよね。

土を踏む感覚とか、
木に触れることとか、
空を見上げて深呼吸すること。

そういうことを通して、
「あ、私、こういうのが好きだったんだな」
って再確認できたんです。

無理に自分を“好きなこと”に
当てはめようとするんじゃなくて、
自然に身をゆだねてると、
自分の好きの輪郭が見えてくる。

それってすごくやさしい発見だったし、
ちょっと涙が出そうになるくらい、
自分に還れた気がしました。


「好きの解像度」が上がると、日常が変わる

最近は、過去に「なんとなく」
選んできたことを、
ひとつずつ見直すようにしています。

・本当に食べたいのはどっち?

・ 行きたい場所は?

・ 触れたい景色は?

自分に問いかけて、
自分の“好き”をちゃんと選ぶ。


いつも選べるかというと、
そうでもない時もある。

自分の好きを忘れている、
わからない。

そんな時は、少し疲れているのかも?
と思ってなるべく休むようにしています。

「これでいいか」じゃなくて、
「これがいい」と思える日常。


その違いって、思っている以上に大きい。
まるで自分の世界に、
色が戻ってくるような感覚なんです。

そういう積み重ねが、
「私ってこういうのが好きだったんだ」
って、解像度を上げてくれる。

誰かに合わせるでもなく、
過去の自分に縛られるでもなく、
「今の私」がちゃんと選ぶ。

それだけで、
毎日がほんの少しやさしくなる。

“好き”の解像度が上がると、
日常がもっと私らしくいられる。
そう感じています。


自分を喜ばせる力は、自分が持っている

旅先でたんぽぽの綿毛を
「ふっ」と吹いて飛んでいく様子を見て
空の広さに感動して、ふと笑顔になる。

そんな瞬間に、自分の中の「好き」が
ふわっと浮かび上がってくる。

ああ、私こういうのが好きだったんだなって。
自然と、自分に戻っていく感じ。

誰かに何かをしてもらうのももちろん嬉しい。
でも、一番深く届くのは、
「自分が自分を喜ばせられた時」
だと私は思うんです。

今日、疲れてる自分に
「お気に入りの入浴剤」を買ってあげるとか、
無理しないで予定をひとつ減らすとか。

そういう小さな「よしよし」が、
じんわり心に沁みてくる。

自分のことを、ちゃんと見てあげる。
わかってあげる。
選ばせてあげる。

それができるようになると、
自分のことがどんどん
信頼できるようになる気がします。

「私が私をわかってるから、もう大丈夫」って。

それって、どんな外の環境よりも、
強くて安心できる土台になるんです。

だから私は、
今年はもう我慢しないって決めたんです。
忙しいとか、お金がどうとか、
もちろん現実はいろいろあるけど、
それでも「自分を喜ばせる」ということを、
ちゃんと選んでいきたい。


だって、自分がいちばん頑張ってるって
知ってるのは、自分自身なのだから。


まとめ 

“好き”の解像度を上げると、
世界の色が少しずつ、
でも確かに変わりはじめます。

・本当に食べたいものを選ぶ。
・本当に行きたい場所に向かう。

心の奥で感じた「これがいい」
という気持ちに、ちゃんと従ってあげる。


それだけで、
暮らしはもっとやさしく、
もっと自分らしくなっていく。

もう、「これでいい」では終わらせない。


誰かの正解ではなく、
“私の”心地よさと、
“私の”選択で満たしていく毎日を。


もし今、
小さな我慢を重ねている自分に気づいたなら。
そっと、その手をほどいて、
解放してあげてほしいです。

自分を喜ばせることは、
自分を大切にすることだから。

みなさんのヒントになったら嬉しいです。

この記事を書いた人

LPクリエイター
旅をしながら、心と未来を整える。
自由に生きる力と、
私らしいしごとを育てています。
2026年からはSFC修行予定。
元銀行員、中国料理研究家

目次